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日本画動物園 [豊橋・牛川]

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鈴木一正の日本画動物園
2015年9月26日(土)-10月18日(日) ギャラリーサンセリテ


日本画作家の鈴木一正氏の展覧会を観てきました。
氏は動物をモチーフとした作品でしられております。どれも動物園に通い入念なスケッチを元に描かれております。その取材は地元豊橋動物園はもちろん、全国あちこちの動物園にも及ぶそうです。

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描かれた動物たちの細部に目をやると、作者がいかに対象の一匹一匹、一頭一頭を愛おしい思いで描いているかが伝わってきます。

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こんな表情は半日檻の前に貼りついていてもなかなか見られるものではないのでは。
心通わせた者にこそ見せた一瞬かもしれません。

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これは豊橋動物園の一コマだと思います。あの巨体のシロクマが一瞬重力から解放された姿が楽しげな様子として描かれています。

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こちら手前の絵は同じように見えますが、これらは一枚の作品を描くための下絵です。色目や色調を変えて緻密に書き込んであります。これだけの準備を経てようやく一点の作品が生まれてくるのですね。

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今回の展覧会で一番存在感を放っている作品。
こんな情景は実際にはあり得ません。これはあの東日本大震災のあと、作者はどうしてもこの動物たちを描きたくて描いたものだと聞き、ここにいる動物たちになにか意志のようなものを感じる背景を知った気がしました。
この動物たちはどこへ向かっているのだろう。
私にはその目的地はわかりませんが、西に向かっているように思えてなりません。

展覧会の情報はこちらをご覧ください。
http://www.sincerite.info/

太郎×正義 [豊橋・牛川]

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岡本太郎と中村正義 「東京展」
太郎×正義
日本の美術界に挑む!
2015年8/8~9/27


豊橋市美術博物館で現在開催中の企画展です。
岡本太郎と中村正義というふたりの天才が1975年第一回東京展を開催するに当たり出あっていたことをこの度はじめて知った。
会場には二人の作品が交互に並べられ、60年代~70年代のエネルギッシュな空気が充満しておりました。
豊橋出身の中村正義の作品もこれまで何度か見ておりましたが、岡本太郎の作品と隣り合わせになることで一層その力強さ、革新性が明快になっているようです。

二人はそれぞれ当時の美術界においては異端児、反逆児とされ、数々の物議を醸しておりました。
そうした批評の中に「不謹慎」という言葉で出品を拒否されたりすることがあったようです。
「不謹慎」という言葉になにか新鮮さを感じてしまいました。今日では「不適切」といわれることはあっても「不謹慎」とは誰も口にしなくなったのでしょうか。そもそも今日では「謹慎」することそのものがなくなってしまったので、当然「不謹慎」という言葉も消滅して当然ということなのですね。

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こちらはロビーに作られた岡本太郎をオマージュしたインスタ作品。ドーンとお迎えしてくれます。


重ねてご案内申し上げます [豊橋・牛川]

好評開催中の「ハンコでブッダ」について会場の詳しい情報です。

期間:8/27~9/1(火)

時間:12:00~18:00(正午からのOPENです)

会場:ギャラリー入船 
 
TEL:0532-46-7888  

住所:豊橋市入船町11-1 

MAP:https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC%E5%85%A5%E8%88%B9/@34.7530359,137.38307,15z/data=!4m2!3m1!1s0x0000000000000000:0x094a58cc23ace271?hl=ja

お車でお越しの方は:柳生橋駅からカーマ汐田橋店やトイザラスへ抜ける道と柳生川との間の道にあります。「株式会社オオツカ」と「カワイ歯科クリニック」の間を柳生川の方へ入ってください。T字路を左に曲がればイエローとパープルの旗の目印に気付かれると思います。

駐車場:あります。

どうしてもわからなかったら私の携帯電話に連絡してください。(090-8137-6011)


GALLERY BAR [豊橋・牛川]

先日、ギャラリーサンセリテにて特別なイベントが開催されました。
「GALLERY BAR one night」
これはアートな空間に音楽とワインと料理そしてちょっと雰囲気のある人たちを入れてシェイクすると何が起こるだろうという素敵な実験でした。
その結果は「大成功」だったのではないでしょうか。

アートは歌い、グラスは躍る。音楽は輝き、おしゃべりはカラーを纏う。
こんな夜はそうめったにあるものではない・・・・一期一会


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音楽はギターデュオによる生演奏。左・待井祐太さん、左・松橋貴さん。
生演奏はいいものですね。音が聞こえるだけではなくて、息遣いや「間」がリアルに感じられる。
ギタリストの指の動きにも目が惹きつけられます。なんか妖しく、ちょっとエロチック。
ワイングラス片手に聴く贅沢なひととき。

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この晩の渦の中心にはこの方、野尻眞理子さん。
ここに集まった方々の中に身を置き、よくぞこんなに風変わりな(素敵な雰囲気を持った)人たちがここ豊橋に居たものだと感心したのですが。
それもみなこの野尻さんの成せる業なのでしょう。
写真の奥には今回ワインをセレクトしてくださった夏目晴夫さんが写っています。とてもダンディです。

ちょっと癖になりそうなone nightでした。


素材の力 [栗原瑠璃華展 ガラスの器] [豊橋・牛川]

おなじみのギャラリー入船にて、「栗原瑠璃華展 ガラスの器]が開催中であります。

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2015年6月13日(土)~23日(火) 入場無料 ギャラリー入船


栗原氏の個展は二回目です。前回その力強いフォルムと色彩に目を奪われ、ガラス器に対する意識が変わったように思います。

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何よりもその素材感が強いのです。
ガラスの持つその透明感、硬さ、重量感、光沢、滑らかさ、ひんやりとした清涼感、そして一瞬で粉々になる性質を秘めたはかなさ。

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それもここにある作品は作者が一点一点高温の炉から取り出し、吹いて、回して、切ったり、開いたりして作られたものばかり。
同じガラス器であっても工業製品とは全くの別物です。

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今回の一連の作品にはそれぞれ用いられるシーンがイメージされながら作られているようですね。
作者のセンスの良さを感じます。

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こちらは「帯留め」。私は着物は着ても、これには縁がないなあ。
そうそう、作者の栗原さんは会場では和装でいらっしゃいます。その姿は作品共々素敵です。

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そしてランプシェード。透明な素材感を活かし、豊かなきらめきを生んでいます。

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今回、一番気に入ったもののひとつ。このデンとした安定感と愛らしい耳のついたフォルムがいい。
色は華やかであっても、座敷の床の間にも粋な演出をしてくれると思います。

今回の個展会場では500円で抹茶がいただけます。
それも栗原さんのガラスの抹茶茶わんで冷たいお抹茶が供されます。もちろんお菓子付き。
ひんやりとした器が唇に触れ、その滑らかさと共にいただくお抹茶は、この上なく美味しいものでした。

ギャラリー入船の案内はこちらです
http://g-irifune.jugem.jp/?eid=53

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