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幽霊? ほとけさま? [新聞、書籍より]

もう報道されてから一週間も経ちますが、こんな見出しの記事が目に留まった
「被害者が枕元に立つ」と自首、82歳殺害で男逮捕
枕元に立つ人4942.jpg

およそ30年ほど前から一緒に暮らしていた内縁の妻(当時82歳)を男(当時50歳)が枕を顔に押し当てて窒息死させたのが二年前の夏。その時は事件とは扱われず、男は「保護責任者遺棄」として逮捕されたものの執行猶予処分となっていました。つまり介護の必要な妻を放っておいたので死んでしまったとみられたということです。

それから2年以上も過ぎた12月21日に男は警察署に自首してきました。
なんと内縁の妻を殺害後、男の枕元に亡き妻が現れるようになり、男は仕事も手に付かなくなり、観念したというのです。
男の言葉を信じれば亡き妻の幽霊が現れたということです。さぞ恨めしい顔をして迫ってきたのでしょう。
「う~ん、オカルト?」「怪談?」「四谷怪談・・・?」
私はこうした話を信じる方です、むしろ好きと言ってもいいです。
そして今回、ふと思ったことなのですが、この殺されてしまった妻は男が自首したことで「成仏」できたのだろうか?ということでした。
曠劫以来流転の身と云われる私たちです。
怨みを晴らせば成仏できるほど人間の業は軽いものではなかろうと思います。
それでも、いやそうであるからこそ阿弥陀さまは「あらゆるいのちあるものを必ず救う」という誓いを立てられたのであります。この内縁の夫に殺された女性にもその阿弥陀さまのおはたらきは届いていたはず。
もしそうであるならば、女性は殺されてからずっと阿弥陀様の救わんとされる御手から逃げ続けていたということだろうか。

そして今、私の合点のいくシナリオであります。
この女性は殺されてしまった後、救われるべき者として仏の一員と成られます。そして仏としてまず助けずにはいられない人間として30年苦楽を共にした夫ではなかったか。
そこでその仏は殺された当時の姿を借りて、男に改心を迫ろうと枕元に立ったのではなかったか。
男の良心を信じ、罪の償いをさせることで、わずかでも罪業を減らさせたいという慈悲の心です。
二年の歳月を要してこの度その仏の願いが叶ったと私は考えたい。
やがて男も成仏した暁にはこの女性と再び会い、感謝と喜びの分かち合うことであろう。

2015年も今日で終わる。大晦日にこんな記事を書きましたが、これはどうしても書いておきたかったのです。
来年は今年以上に忙しくなりそうです。大きな役目、私には抱えきれないことは分かっているのですが、これもご縁と引き受けてしまいました。ということで来年は「努力、努力」の一年となりそうです。

皆さま良いお年をお迎えください。
一年間のご愛顧ありがとうございました。




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