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フリースタイルな僧侶たち 38 [正太寺]

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本堂に因んだ話題が続きます。
上のフリーマガジンが数冊、本堂に置いてございます。お読みいただける方はどうぞお持ち帰りください。

今回のメイン記事は愛媛県西条市の興雲寺住職・髙木一晃さんの活動について。
髙木さんは交通事故で亡くなられた方の葬儀を執り行うにあたり僧侶としての無力さを痛感されたそうです。ご遺族を前に言葉を失いその悲しみに寄り添うことさえできなかったからです。
その一年後、一周忌にあたりご遺族から「事故現場でお経を唱えていただけないか」と依頼される。そして事故現場でご遺族と共に読経する時に気付かれたそうです。
事故現場という遺族にとって特別な場所で読経することで、故人にも家族にもその悲しみに応えることができるのではないかと。

今は髙木さんの活動に賛同される数名の僧侶たちと「交通事故殉難者慰霊供養」として、地元警察署管内で起こった事故現場で花を手向け般若心経をあげているそうです。
私ははっとしました。これまでずっとなんてぼんやりと生きてきたのだろうと。
 道の脇やガードレールなどに花束やジュースなどがお供えされていることを目にすることがありますが、その花の数の何倍もの人の悲しみや淋しさがそこにつながっていたことに、気付かせていただきました。

そこで私も髙木さんに倣って「事故現場など故人、ご遺族にとって特別な場所でお勤めを承ります」
髙木さんのように警察署に訪ねて行ってまで事故現場を巡ろうとまでは参りませんが、お檀家さんに限らず縁ある方より一言お願いされたなら、その場へ赴き依頼者とともに「重誓偈」をお勤めいたします。

お布施は不要です(但し拒みもしません)
何年も前の事故でもよろしいです。その場所があなたにとって特別な場所である限りその後の年月は関係ありません。
家族親族でなくとも構いません。その人があなたにとって忘れられない人であることに違いありませんから。



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