現成考案 フリースタイルな僧侶たち 37 [正太寺]
フリースタイルな僧侶たちのフリーマガジンvol37
どーんと真正面に見つめてくる顔。臨済宗妙心寺派僧侶の細川晋輔さん。
今号の特集はこの細川氏の修行時代の尊い出会いと別れについて書かれています。
臨済宗の厳しい修行道場にひとりの一般在家出身の青年がおられ、その高い志をもった彼から自分も含め周りの修行僧は刺激を受けながら修行を続けて来られていた。
そんな彼が突然、自死されてしまった。その理由も誰にもまったくわからないまま・・・。
当然、細川さんを含め修行僧は皆、動揺しとても心静かに座禅を続けることなど出来ない状態であったのですが、師匠である指導僧から厳しく通常の修行を続けるよう命じられます。
大波に荒れるような心と向き合う日々の中から、細川さんは師匠の真意と仏道の真髄を見出してゆかれました。
「公案(こうあん)」これは禅問答のことですが、問答を通して仏の教えの真理をあきらかにするものです。
それはわざと心に波紋を起こすことで、己というものを問うというものです。
その公案には古くより伝わる高僧方の立てられた「古則公案(こそくこうあん)」と、日常生活、現実社会から突きつけられる問いと向き合う「現成公案(げんじょうこうあん)」があります。
そして細川さんにとってこの友の死は非常に厳しい現成公案であったのです。
とても深い内容の記事となっています。
特に死別の苦しみの中にある人には是非目を通していただきたいと思います。
「フリースタイルな僧侶たち」は無料で差し上げています。本堂の正面やや右手のパンフレットラックに数冊入っています。興味のある方は遠慮なくお持ちください。
2015-10-25 06:34
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