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猛暑のお盆となりました (真宗のお盆 その二) [されど習わし]

今朝は朝からお花方が出てくださり、ご本前の花を上げてくださいました。
打敷も夏向けに替えられ荘厳も完成です。
お盆の荘厳.JPG


さて、お盆の13日というと今晩辺り「迎え火」なるものを家の前で焚く習わしがありますが、私は自分では一度も行なったことはありません。
なぜなら、真宗ではそうした行いは必要としないからです。

迎えるそのお客様は誰かといえば、それは「ご先祖さま」に違いありません。
そしてナスやきゅうりで、お迎えは馬に乗っていただいて一刻も早くお招きしようと馬の形を作り、お帰りは牛をつかわせて出来るだけゆっくり見送りたいと牛の形をこしらえたりすることにもつながります。
真宗ではそうした物も作りません。では、真宗門徒は薄情で知らん顔しているのかといえば、決してそうではありません。

お念仏の教えを聞いてゆくと、私たちが一刻も早く阿弥陀様の御本願に気づいてくれるようにと、ご先祖様はもちろんのこと数限りないたくさんのはたらきによって、何時と言わず、何処と言わず、私は見守られているということが信じられるようになってまいります。
そうなれば私にとってのご先祖様とはお盆の3日間に限りお招きしておもてなしするような、短期間のお付き合いではありません。
私が悲しいとき、寂しいとき、腹を立てているとき、眠っているとき、笑っているとき、いつも私は無数の仏さまの中に在ると知らされ続ける日々であります。

ただその中にあってもまだ気づかぬ者にとってのご催促、そしてうっかり忘れたまま生活を続ける者へのリセットの機会が「お盆」というものでないでしょうか?



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