戸次祥子展 あの場所まで [豊橋・牛川]
BEKKI Shoko Exhibition at Gallery SINCERITE
2015年12月3日~20日 11:00~18:00 水曜日休廊
サンセリテの常連、戸次祥子さんの展覧会です。
今回はいつものプレスした葉っぱのコラージュの作品と、木口木版の作品と、どちらも魅力たっぷりで、正に一粒で二度美味しい内容となっています。
木口木版の作品群。壁に並んだ額の前に展示台が置いてあります。
その上には木口木版の版木が展示されていました。
木口木版とは19世紀初頭のイギリスで発明された技法で、普通の木版画が板目木版(幹や枝を縦割りにしたもの)といわれるもので、描きたい線や形を残すようにして表現するのに対して、木口木版は幹や枝を輪切りにした面を使います。その木も目の詰まったツゲやツバキ(戸次さんはヤブツバキを使っているそうです)などを選び、ツルツルに磨き上げた木口にビュランという細ーい彫刻刀の一種で細かな線を刻み付けます。その線は摺ると白い線として残ります。
黒い画面に鋭い白い線描でもって表現するのが特徴です。
このように作品はどこか神秘的で、夢の中のワンシーンかのようです。
そしてコラージュの作品。
自然の葉の持つ色や表情を見事に活かして、単純な形の組み合わせながら、そこにはしっかりと世界が造られているようです。
手が届くほど近くで見ているのに、どこか遠くを眺めているかのように感じます。
風が吹いているもの、雪が積もっているもの、陽が差しているもの・・・・白い背景がとても雄弁なのです。
ここに来て、あなたも作品の中に自分の中の少年を遊ばせてみてはいかがですか。
ひょっとしたら行けるかもしれません「あの場所まで」
ギャラリーサンセリテの情報はこちらです。
http://www.sincerite.info/
2015-12-13 22:47
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