おのぼりさんが行く

先日の増上寺での「向源」に行くついでに東京見物をしてきました。

東京駅からまずは神田の古本屋街に地下鉄は「神田」ではなく「神保町」で降りろとのこと。駅を出ればまさに古本屋さんばかり。

こんな風に露店で本が売られている光景も新鮮。まるで縁日の出店みたいです。
この街には本の虫のような人が大勢行き来しています。さらに各お店の店主さんも、「いかにも・・・」といった雰囲気の方ばかり。
些細なことでも訊ねると、誠に丁寧に教えてくれます。

そして地下鉄を乗り継いで築地を目指します。

地上に出るとドーンと構えているのが築地本願寺。云わずと知れた東京の名所のひとつ。本当に美しい建物ですね。
この日は結婚式が控えていたのか、本堂内にその支度が始まっていました。

そして次の交差点を渡ればそこは築地市場。GW中ですので人でごった返しています。TVでよく目にすることはありましたが、訪れるのは初めて。威勢のいい呼び込みの声や、テンポのいい売り口上、そして香ばしい香りやら甘いにおいが誘いを掛けてきます。

まるでタイやベトナム（どちらも行ったことはありませんが）の市場のような雑踏の光景。日本もアジアの国のひとつであると実感します。

写真は撮りませんでしたが日本橋のデパートにも探索に行きました。お金持ちのくるところ的な空気に充ちておりました。入り口わきにベンチや椅子が置かれ、そこには初老のお父さんたち、多分奥様の買い物が終わるのを待っているのでしょうが、もう何十分も待たされているのでしょう、皆くたびれた顔をしてぼんやり店内を眺めています。それはまるでご主人様の戻るのをじっと待っている散歩の途中の犬のようです。（失礼）