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私とは誰? [仏・法・僧]

毎月第一日曜日は月例法話会です。
5日も雨がシトシトと降る中、たくさんお参りしてくださいました。ありがたい事です。
毎回その月の真宗法語カレンダーを訪ねております。

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出会わなければならない ただひとりの人がいる それは私自身
広瀬杲(ひろせ たかし)


普通、私のことは私が一番分かっていると思うのですが、ここでは「出会わなくねばならない」とおさえてあります。言い換えれば「私自身に出会わないまま死んでしまうような空しい生涯で終わってくれるな」という願いの込められた言葉であります。

清沢満之(きよざわまんし)という浄土真宗に近代において新たないのちを吹き込んだとされる方の言葉に
「自己とはなんぞや、これ人生の根本的問題なり」というものがあります。
ここで「自己」と云われているところに注意しなくてはならないでしょう。
普段私が自分とか私と言う場合それは間違いなく「自我」というものであろうと思います。それは「自我根性」といわれる、我こそは、自分こそ、自分さえと他を押しのけてでも自らの都合を通そうとする性の我です。
一方、「自己」という場合はこの私をこの世に生まれさせ、生かし続けんとするいのちそのものを言います。

私は生まれてこのかた、自我根性そのままにあっちで頭をぶつけ、こちらで膝をついてばかりの人生を生きておりますが、自分のいただいたいのちと向き合うことなどなく今日まで来てしまいました。

この度の法語で掲げられている「私自身」はこの「自己・いのちそのもの」のことであり、そこに出会わなければこの世に生まれて来た甲斐さえないのと同じであるとお示しくださっているのでしょう。
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