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悲しみから希望をー 尾角光美さん正太寺へ。 [日記、時候]

先日の19日、早朝の暁天講座に続いて午前10時から、尾角光美さんの講演会を開催しました。
来場された人数こそ少な目だったものの、どうしても聞かずにはいられないという姿勢で来られた方もあり、開催してよかったと思います。
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静かな時間が流れ、みなさん深く聞き入っていらっしゃいました。
これが第一部の講演会。

そして第二部は希望者は残って、ワークショップに参加しました。
これは二人ひと組となり、自分にとって思い出の場所(できれば亡くなった方との思い出の地がよい)を画用紙にラフなスケッチでいいので、絵に描いてみます。次にその絵を見ながらインタビュー形式で互いに、その思い出の内容を聞き取り、その聞き取った情報で詩に書き起こします。出来上がった詩は絵の描かれた画用紙に書き込みます。
すると本人の書いた絵と、インタビューをしたパートナーの詩が、一枚の紙の上で一つの世界を作り上げます。
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今、詩を書いている真っ最中。こちらに微笑んでいるのが、てるみんこと尾角光美さんです。

この後、皆で車座になり詩を書いた人が朗読をして、思い出の持ち主にプレゼントします。
この時が本当に感動してしまって、私ももらい涙で頬を濡らしました。
私の中では、ほんの細やかな記憶でしかないと思っていたことが、他人のイマジネーションや創作というフィルターを通すことで、何倍にも深まり、新しい意味を持ってくることを実感したのです。

「これ、すごいやん!!」

暁天講座・・・完了。 [日記、時候]

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怒涛の三日間を泳ぎ切り、半日ダウンしたのち、活動再開。
豊橋仏教会の最も重要な行事である「暁天講座」が無事、且つ盛況のうちに終えられたことをご報告申し上げます。
私は主催者側でしたので、行事の最中に写真を撮ることがほとんど出来ませんでした。

さて、ざっと振り返ってみます。
まず、この三日間が晴天に恵まれたことが、私にとっては天からの恵みと、心からありがたく感じたことでした。
18日は祝日の朝ということもあり、どれほどの方が来てくださるだろうかと気を揉んでおりましたが、暁天講座のポスターで英月さんが麗しい笑顔を振りまいたお陰でしょう、200名もの方がお越しくださいました。英月さんはご自身が苦しまれたり、悩まれたりする中で、正信偈に出遇っていかれた歩みを、明るく正直に話されました。

19日、尾角光美さんのグリーフケアについてのお話し。尾角光美さんご自身の母との別れ、人々との出会い、その真摯でひたむきな語りに、220超もの方々がじっと耳を澄ませて聞き入りました。
この日は、続いて正太寺で尾角光美さんの講演がありましたが、そのことは後日ご報告します。

20日、最終日は落語家兼天台宗僧侶の露の団姫さん。
前の晩にご接待させていただいたのですが、本当に明るく、人当たりの柔らかな女性で、年齢はまだ29歳とお若いのですが、中身は非常に大人だと感じました。彼女は高校を卒業してすぐに師匠の家に住み込みで三年の修行、そして天台宗僧侶となるために比叡山での修行と、立派にやり遂げてこられているのですから、当然といえば当然。たとえ私に粗相があってもにこやかに受け流してくださっていたのでしょう。
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すごい高さでしょ。これは団姫さんが「会場の人、全員から全身が見えるような高さにしてほしい」というご要望によりこうなりました。
この最終日は250名を超え、笑いと元気にあふれる一時間となり、皆さん満足していただけたようです。


いのちの学校 [日記、時候]

先日、名古屋の法持寺にて「いのちの学校」という研修講座がスタートしました。
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私たちはケガや病気になった時の対処方法というものは、大抵誰でもそれなりに知っているかと思いますが、心に傷を負った時、たとえば大切な人との別れや、大きな失敗や挫折など。その時自分は心の状態を確かめたり、その後のケアの仕方などほとんど知らないまま、今も人生を送っているのではないでしょうか。
そうした離別や喪失で負った心のダメージを「グリーフ」といい、そうした状態の心を大切にしてゆくことを「グリーフケア」と呼びます。
このグリーフケアを共に学ぼうというのが、この「いのちの学校」というものです。
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こちらが第一回目の様子です。スタッフは当日まで一体どれほどの人数が集まってくださるのか、全く分からなかったので不安だったそうですが、ご覧のように30名を大きく超える盛況となりました。(それほど、皆さんの関心が高いということでしょうね)

このいのちの学校に参加するには予約も申し込みも必要ありません。開催日時に会場へ行くだけでOKです。

参加費は各回共2000円、会場でお支払いいただくだけ。

会場のご案内:白鳥山法持寺 名古屋市熱田区白鳥一丁目2-17 (地下鉄名城線・神宮西駅4番出口より徒歩5分。ハローワークの案内看板についてゆくと、その途中にあります)


「いのちの学校」今後のスケジュール


慰霊祭 [日記、時候]

先日、田原市で「神戸・大草地区戦死病没者慰霊祭」が行われました。
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会場は高田派西光寺にて。
田原市仏教会は市内がいくつかのブロックに分かれ、それぞれに慰霊祭を行い、市全体でも慰霊祭を催しているそうで、とても大切に勤めていらっしゃることが感じられます。
仏教会行事ですので、いくつもの宗派が共同で勤行します。参詣者も色々な宗派の方々であります。
どなたもとても神妙な面持ちでお参りされていることに、こちらの身も引き締まるような思いでした。

さて、私は後半の法話を依頼され、おずおずと出かけたわけです。
お聞きくださる方々は、半分は普段からお説教を聞いていらっしゃると思われる方、もう半分は慰霊祭にお参りに来られたという方々。当然、話は仏教としての立場で話します。真宗の教えに触れる場合は、予備知識の要らぬよう心掛けました。

こうした慰霊祭などでお話しする場合は、一層緊張します。何よりも戦争ということを、未経験の私が話すということで、失礼があってはいけないからです。

自死問題と真剣に向き合う [日記、時候]

先日、高田本山で三重同宗連研修会がありました。
講師に臨済宗妙心寺派の根本紹徹(ねもと じょうてつ)師が来られ、
『自死問題と通して「いのち」に向き合う』
 ~消えたい気持ち~ 
様々な生死観から見えて来ること。
と題してお話しくださいました。
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「眼光鋭い」という表現がこれほどぴったりな方はそうそういらっしゃらないと思うほど、黙って立っているだけでも、私の小心者の心がうろたえ始めました。

根本氏の僧侶となるまでの経緯や修行時代、そしてその後の活動を、知れば知るほど恐れ入るばかりなのです。興味のある方はこちらをまずご覧ください。http://www.higan.net/bouzu/2009/09/nemoto-1.html

根本氏の活動は多岐にわたり、自死問題に関しても(自死防止)(自死遺族のフォロー)と大きく二つあり、防止対応ではメールや携帯での相談に24時間応じ、全国あちこちに訪ねて行き、岐阜県関市の自坊へと訪ねて来る方と向き合いと、正に己を忘れて、ひたすらに「生きていてほしい」と訴え続けます。

私が寺報やホームページで「相談事お聞きしますよ」などと小さな旗を振っているのとは、構えというか姿勢がまるで違うと感じました。

「自死」や「自殺」というキーワードで検索をして、たまたまこれを読んでいらっしゃる方の中で、今まさに自身が苦しいんだと、何か手がかりがほしいと思っている方は是非、根本氏のブログ「一徹.net」も訪ねてみてください。
https://www.facebook.com/ittetunet


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