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「グリーフケア・サポートが当たり前にある社会」 [日記、時候]

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昨日は東京に行っておりました。写真はセミナー会場となった芝の増上寺です。
そのセミナーというのが「葬儀・法事から始めるご縁づくり ~グリーフサポートの現場事例を通して学ぶ」という長い名称のもの。
グリーフとは死別をはじめ離婚、失業、失恋、病気、引っ越し、転職など「喪失」したことで起こる様々な変化のこと。それは心理的な淋しさや悲しみだけでなく、体調の変化や生活面での変化、あるいは精神的宗教的な不安や疑問を抱えたりすることなど様々なものを含んでいます。

私たち僧侶は葬儀という、ひとりの人間の葬送の儀に臨み、正にご遺族など死別の真っただ中にいる方と接する機会が数多くあります。
そんな時に、どれほどそのご遺族の気持ちを察して応じることができているか。
どんなことを心掛けて接することが望まれるのか、これはHowtoではなく、私自身が考え、ロールプレイなどで試行錯誤し、現場での経験を積むことで、少しずつ細やかなものになってゆくものなのでしょう。

今回もロールプレイ(三人が僧侶役・遺族役・観察者に分かれ、一定の状況設定のもと、台本なしの寸劇を演じるもの)を久しぶりに経験し、いくつか気付いたことがありました。
ご遺族という立場は非常に弱いと、遺族側は思いやすく、何かにつけて遠慮がちになってしまうということです。これまでの経験を振り返っても、そう思い当たります。もっと故人について愛おしんだり、振り返ったり、悲しんだりということに専念できるようになってほしいし、そういうものにしてゆかなくてはと思いました。


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講師の尾角光美(おかく てるみ)さんです。
この夏から二年間イギリスに留学してしまうということで、彼女の講義を聞くことができるのも暫くありません。もちろんグリーフを学ぶ機会は途絶えません。私たち僧侶の中からもそうした場を立ち上げようと活動がはじまっています。

「いつ、どこで、どんな形で 大切な人をなくしても ひつようなサポートにつながる社会を実現」

「グリーフケア・サポートが当たり前にある社会」

これが私たちの学びの指針です。
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