舟越桂 (フナコシ・カツラ) [日記、時候]
先日、本山へ行った日の寄り道。
三重県立美術館にて素晴らしい彫刻家の個展が二つ同時に開催中です。
『舟越桂 私の中のスフィンクス』
『スペインの彫刻家 フリオ・ゴンザレス展』
どちらも2/9~4/10まで
今回は舟越桂の作品について
舟越の作品は以前よりとても惹かれていて、あちこちの美術館でコレクションされているので、思わぬところで出くわしたりして嬉しいハプニングとなったりします。
今回は彫刻とスケッチ、デッサンなど平面と多数そろえられ見応えたっぷりです。
そしてここ三重県立美術館の展示の仕方が素晴らしく、彫刻の鑑賞の仕方を教えられたように感じました。
悟道のハッタリ彫刻の鑑賞法
1 各作品には大体正面というものがありますが、360度ぐるりと周りから見てみましょう。この舟越氏の作品も胸像の背後から眺めるとその背中のしっかりした作りに驚かされます。また、宙を見つめるかのような作品たちのその視線の先を追って見るというのも良かったです。
2 作品は遠くから、近くから、顔を寄せて、色々な距離で見てみよう。10m・5m・2m・50㎝。それぞれ違った表情を見せてくれます。離れていても確かな存在感を放ち、近づくほどにディテールが現れる。手が触れるほどに寄ってみれば作者の手跡や着彩の妙に見入ってしまう。
3 作品名にも注目。舟越氏の作品にはどれも詩人が詠んだかと思わせる題が付けられています。
「冬の本」「遅い振り子」「点の中の距離」「窓際に立つ山」・・・などなど。会場でこの題を見せられると思わずうなってしまいます。
展示作品の中に「作家蔵」(舟越氏が手放さない)のものがいくつかあったが、わかる気がする。どれも自分の分身のようにして作られているので、手元に置いておきたいに違いありません。
2016-03-18 13:00
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