やさしさの裏側 [おたまじゃくし]
良くない
子 「ママ、風邪全然治らないね」
子 「誰かにうつすと治るんだって。僕にうつしたら?」
母 「優しいね」
子 「だってママは風邪が治るし、僕は学校が休めるし いいと思わん?」
忘己利他(己を忘れて、他を利する)は菩薩の心であります。それは親切や思いやりなど、人として大切なことでありますが、そこに自分の欲の心が混じると、逆にとてもいやらしいものになってしまいます。
親鸞聖人のご和讃に「修善も雑毒なるゆえに、虚仮の行とぞなづけたる」との厳しい言葉があるように、どんなに立派な善い行いにも、打算や駆け引きの心が混じってしまうのが、私たちの姿ではないでしょうか。
(正太寺寺報『ようこそようこそ 52号』より)
2016-03-23 08:41
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0