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生きてゆく道 [仏・法・僧]

昨日の朝は月例法話会でした。
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死んで往ける道は そのまま生きてゆく道です (東 昇)


東昇氏は京都大学名誉教授というウィルス研究の科学者であり、幼い頃より真宗の御教えに親しまれた念仏者でもありました。

「死んでゆける」と聞くとまるで「死をいささかも恐れない者」であるかのようにとられるかもしれませんが、東氏の言葉は「往ける」と往生の「往」の字が使われています。つまり西方極楽浄土へ往生するということが確定することを指しています。
往生浄土が確実になることが決して死後の約束というものではなく、今生きている私に「生きてゆく道」を開いてくださることとお示しくださっています。

正に親鸞聖人の教えを聞いて聞いて聞き抜かれた東氏のいただかれた世界なのでしょう。

真実信心の行人は、摂取不捨のゆえに、正定聚のくらいに住す。 このゆえに、臨終まつことなし、来迎たのむことなし。信心のさだまるとき、往生またさだまるなり。

これは親鸞聖人のお手紙の一節です。真実信心とは阿弥陀様のお心に触れたということ。それは「必ず救う、決して離さぬ」とのお心です。この私をこのままに引き受けて下さることを知り、この私の思いあがりも消え、至らぬことへの不安も一切不要であったと、任せられないまま任せるしかない私となることで、ようやくこの世を仏さまと共に歩んでゆくことが始まるのです。



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