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経験するということ [掲示板法語]

経験とは.jpg
経験とはあなたに起こった出来事ではない
あなたに起こった出来事をあなたがどう受け止めたかである
オルダス・ハクスリー


オルダス・ハクスリーは1894年イギリス生まれの作家。科学者一家に生まれるが、十代の頃に視力をほとんど失い、母や兄弟の死、そして戦争を経て彼は神秘主義や人間の意識などに強く惹かれるようになっていった。

そんな彼の言葉です。
「経験とはあなたに起こった出来事ではない あなたに起こった出来事をあなたがどう受け止めたかである」

私たちは常に物事を自分で解釈しながら暮らしています。そのことはあまり意識されることもなくあたり前のこととなっています。
さて、ある日私が突然高熱を出し、倒れてしまったとしましょう。
それは間違いなくひとつの出来事でありますが、私が経験するということは、それをどのように受け止めるかということであります。

①「今日は大事な仕事のある日なのに、なんて自分は運が悪いのだろう」

②「今日は嫌いな上司と接待に行かなくてはいけなかったのだが、これで休む口実が出来てほっとした」

③「普段は愛想の無い家族が、みんなして心配してくれている。熱を出したお蔭で幸せな気持ちになれたよ」

これら①、②、③とも、一つの出来事を受け止めた三者三様の「経験」です。
そしてこれら三様の受け止め方に優劣、善悪の違いはありません。思ったままがその人の経験なのです。

私たちは起こるべくして起こる出来事と遭遇し、起こらざるして起こらぬ出来事とは出あわずして日々暮らしています。それらをいつも私なりに受け止め、喜んだり落ち込んだりしているのです。
つまり「楽しい経験をした」というのも「イヤな経験をした」というのも、見方を変えれば「楽しいことと受け止めた」「イヤなことと受け止めた」というだけのことかもしれません。



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