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フリースタイルな僧侶たち43 [日記、時候]

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フリースタイルな僧侶たち43

先日、大きな封筒で届いた『スリスタ』。封を開けて思わず「おおっ」と手が止まった。なんとも艶っぽい乙女の眼差し。間違って別の雑誌が送られてきたのかと一瞬思ったほど。でもよく見れば白衣に道服、そして輪袈裟もしてるし、お寺さんだ。
彼女の名前は中村祐華さん。そして尼僧アイドル・愛$菩薩(あいどるぼさつ)として、ライブハウスなどで法事(ライブ)を通して仏教を広めんと活動されている浄土宗西迎寺副住職なのです。
そもそも生家のお寺を継ぐために僧侶になったわけでも、こうしたアイドル活動がしたくて僧侶になったわけでもなく、非常にシンプルに仏教とは「自分が正しく、幸せに生きるために必要なこと」と思い学ぶようになったという。
とにかく仏教を多くの人に届けたいという思いからこうした活動を始め、歌い、そして法話を語る愛$菩薩さま。
なんか凄いぞ・・・。
こんな本気なお坊さんはなかなかいないぞ・・・。
・・・い、いけない、ファンになりそうだ・・・。

このフリースタイルな僧侶たち43号は本堂に置いてあります。気になる方はご自由にお持ちください。


西恩寺参り [日記、時候]

先日の四日は久しぶりの西恩寺さまへのお参りです。
西恩寺は現在本堂を瓦の葺き替え、耐震工事をされていて、本堂は使えません。そこで聞法会同朋講座はお内仏の間で行われました。いわば普通の座敷を開け放ったようなものです。そこへ普段と変わらない大勢の方が来られご覧のような状態。
畳の間は身動きがとれないほど人が座り、廊下から玄関さらにその外まで人は溢れてしまいました。
小学生の息子を連れたお母さん、杖を放せないようなおばあさんが人の肩を杖代わりに中へと入って行く姿、汗を拭き拭きメモをとる青年、「なんまんだぶ・・なんまんだぶ・・」と受け念仏の声。

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真宗は仏法聴聞が要であり、この日ももちろん池田勇諦先生のお話しを聞くために桑名へと出かけたわけですが、先生の話とは違う形で仏法の大切さ尊さをこの詰めかけた人の姿に教えられました。

超宗派法話会 [日記、時候]

先日の四国行きは決して観光(だけ)ではありません。
一番の目的は私が学んだ未来の住職塾の卒業生同窓会のようなものへの参加。
これまでは東京、大阪などで地方に暮らす僧侶には参加が難しいという声もあり、各地を巡るようにしはじめたのです。
その内容も非常に真面目で、まず有志数名による法話リレーです。ひとり10分間という枠の中で、それぞれのこだわりや工夫、思いを込めて話すというもの。もちろん私も参加しました。
真宗の法話ばかり聞いていると、他宗の法話はとても新鮮です。
今回の経験をこれからの法話の時に活かしていかなくてはと思いました。
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話しているのは私ではありません。こうした映像を使っての法話もあり、御詠歌を入れたりとバラエティーに富んでいます。

この後は塾で完成させた寺業計画の発表が二名。
私の後輩にあたりますが、その事業計画の内容の立派なことに驚き。そしてまだまだ面白いお寺、素敵な僧侶はいるんだなあと嬉しくなりました。

夜はやっぱり懇親会ですが、この時もおしゃべりの内容は(仏教)(宗門問題)(お寺と地域)(布教)などなど、こんな話題でずっと盛り上がっていました。

こちらは閉会式の時の集合写真。参加者はもっとたくさんいたのですが、二日間にわたって参加できなかった人も多く、半分ほどの人たちとパチリ。
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お遍路の魅力 [日記、時候]

四国その2
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四国と言えばお遍路さん。お遍路さん文化といってもよいでしょうか。
笠をかぶり、杖をついて、白装束。背中には「南無大師金剛遍照」の文字。
すれ違えば「こんにちは」の挨拶を交わし、各霊場では般若心経をお称えする。
私たち未来の住職塾卒業生たちもお遍路をちょっとだけ体験してみようと、72番札所「曼荼羅寺」スタートして73番出釈迦寺、74番甲山寺と徒歩でたどってみました。
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これは出釈迦寺の山門から振り返っての景色。先ほどまで降っていた雨も上がり、遠くまで見渡せるようになりました。こちらでのお参りはやはり般若心経。経文を見ながらついてゆくのですが、どうしても途中でつかかってしまいます。覚えたいなあ、般若心経。
お遍路2.jpg

お遍路さんの通るルートを教えてくれるステッカー。これが標識の支柱やガードレールの端に貼ってあり迷わないようにとの心遣い。
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休耕田に水が溜まりこんな光景に。
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こちらは甲山寺です。どこもお遍路さんがお参りされていて、お遍路人気の一端を感じました。

お遍路についてこれまで興味を持つこともなく、真宗の教えとは馴染まないものといった認識でしかありませんでしたが、この度実際に足を運んでみて、霊場巡りというのは体験型仏教なんだと合点しております。歩いて(バスやタクシーでの移動もありますが)一ヵ寺ずつ訪ね、お経を唱え、すれ違う人と挨拶を交わし、時にはどこから来たのか?何遍目なのか?とか会話をしながら、お接待を受けたり、労われたり、励まされたりと、頭で学習する仏教とは違う方法で、「縁」や「無常」などを学んでいるのではないかと感じました。

四国にはお遍路がある、お遍路には何かがある。

弘法大師誕生の寺 [日記、時候]

先日、四国は香川、善通寺へと行ってまいりました。
豊橋から新幹線で岡山へ、そこから特急南風に乗り(善通寺駅)へ、そこは善通寺市という町です。
(お寺の名前が市の名前になっているところは、そうそうありませんね。高田も(高田本山駅)こそありますが(専修寺市)なんてありえませんし、本願寺市や善光寺市、東大寺市なんかも無理無理)

ここは真言宗善通寺派の本山であります。弘法大師空海が誕生された寺であり、四国霊場第七十五番札所となっています。
御影堂の奥の奥、弘法大師像がまつられ、毎朝5:30よりお勤めがされています。
長野の善光寺のように御影堂地下には「戒壇巡り」が造られていて、真っ暗な通路を時計の反対回りで進んでゆくと途中、弘法大師がお迎えくださり、弘法大師の声(モンタージュヴォイスというもの)で語りかけてくださるという結構なもの。

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こちらは金堂です。薬師如来坐像がおわします。
境内にはこちらの五重塔。
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そして樹齢千数百年といわれるクスノキがそびえていました。
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根を傷めないようにと、これ以上近づくことはできません。何とも言えない威厳のようなものを感じます。

善通寺へとやってきた理由は「未来の住職塾」のイベント会場だったからです。
その様子はまた後日に。



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