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真宗四派合同シンポジウム [日記、時候]

このところ、いくつもの行事が続いていて、こちらでの紹介が滞っています。
ひとつひとつ遅ればせながらUPしてまいります。

先週のこと、高田本山にて「真宗四派合同シンポジウム」が開催されました。
テーマは「これからの寺院のあり方と寺院運営」
今日、急速に寺院を取り巻くというか、私たちの暮らす社会そのものが変化してきております。この先の予測、見通しなどを含め話し合いましょうと、浄土真宗十派の中から東西本願寺と福井県に本山のある四派を除く、(真宗仏光寺派・真宗興正派・真宗木辺派・真宗高田派)この四つの派で集まりました。
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まず初めに基調講演を野村證券株式会社・金融公共公益法人部・塚嵜智志氏お話しいただきました。
氏は宗教法人を対象として仏教各派はもちろん、神社、新宗教など数多くの法人とお付き合いを持たれ、広い視野とリアルタイムの現場の声を聴いていらっしゃる方であります。
塚嵜氏の講演より
日本国の人口減少と少子高齢化が進むことで地方自治体1800から2040年にはその半分が消滅するという予測が立てられており、寺院数も同様に三割から四割が無くなるとみられる。
家族形態の変化(核家族から個へ)により継承者がいなくなる。
宗教に対する意識の変化は、人が消費者体質になった。つまり信仰も受けたサービスに対する対価を払うという行為になってしまった。
各寺院の住職は宗教者としての存在を示し、教えを広めることに今以上に取り組むことが求められる。それと同時に変化し続ける現代社会の中で法人としての管理運営能力が求められる。つまり「永続性をみすえ、時代に適応した適切な宗団運営の必要性」が必須という。
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参加者は皆、そうした深刻な内容に真剣に耳を傾けていたと私は思っていたのですが、塚嵜氏いわく「神社さんの方がもっと状況は厳しいです。(葬儀はほとんどない、お墓もない、氏子制度はあってもお寺の檀家のような護持会を持たない)神社の人たちはもっと真剣に聞いてくれます。お寺の方はまだまだ自分のところは大丈夫と高をくくっているように見受けられる」とバッサリやられました。
この日、一番響いた一言でした。

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