絵本 六道絵 [正太寺]
本堂の本棚に新しい絵本が入りました。
絵本 六道絵 (地獄めぐり・餓鬼畜生修羅めぐり・人の道めぐり・天の道めぐり)の4冊です。
これらの絵本の元となっているのは天台宗聖衆来迎寺に伝わる「六道絵」15幅となっており、その描写の素晴らしさはページをめくった瞬間に目に飛び込んでくる地獄の恐ろしさ、修羅道での殺戮のすさまじさに思わず本を落としそうになるほど。
そしてそうした六道の世界をエスコートしてくれる文は寮美千子さんが書いていて、端的な言葉で惹きつけてくれます。
今までも「地獄絵本」「極楽絵本」がありましたが、こちらは六道です。
『人の道めぐり』では生老病死に翻弄される私たちの姿が描き出され、『天の道めぐり』では天の世界にも無常の理がはたらくので天の人々も衰え老いてゆくのです。やがて天の世界から去らねばならないその苦しみは地獄の苦しみの100倍にもなるというのです。芸能界の人気者や、飛ぶ鳥落とす勢いの政治家が転落する時などが似ているものでしょうか。
監修。解説を仏教学博士の武覚超氏が携わっており、仏教書としても活用できます。
たまには寺の本堂で六道めぐりを楽しんでみませんか。
2016-05-05 07:00
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地獄といえど
とても美術的な絵ですね☆
近くなら見に行きたいです。。。
by アトリエ ハーフムーン (2016-05-05 09:46)