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クリスティーナ・プリサカリウ展 [豊橋・牛川]

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 クリスティーナ・プリサカリウ展 4月11日~26日 
ギャラリー・サンセリテ 11:00~18:00 入場無料


まず、いくつかの作品をご覧いただきます。
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これらの作品が何から作られているかお分かりだろうか。全体のフォルムから察せられるかと思いますが、全て卵の殻なのです。
大きなものはダチョウの卵、小さなものはうずらの卵、他にもエミューやもちろんニワトリの卵も。
それらの卵をルーター(小さなやすりが回転する道具。歯医者さんの歯を削る機器をイメージしてください)で丁寧に丁寧に削り出したり、切り出したりして、美しく装飾されたものです。

作者のクリスティーナさんはルーマニア生まれ、今は日本に移り住み豊橋に暮らしていらっしゃいます。まるで妖精のように美しい女性です。
ルーマニアに限らず、ヨーロッパにはイースターなどで卵をカラフルに彩ったり、小さな穴をあけて模様を作ったりという風習がありますが、クリスティーナさんの作品はそうした域から完全に超越しております。誰に教わったわけではなく、自分で創意工夫を重ね独自の世界を作り上げたそうです。

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この作品は故郷ルーマニアで大好きだった祖父母が亡くなってしまったが自分は日本に居て会うことが出来なかったことを悲しんでいると、二葉のチョウがやってきて、まとわりつくように飛ぶ様子に「これは亡くなったおじいちゃんとおばあちゃんだ」と感じたことを作品に表わしたものだそうです。もちろんこのチョウも花も卵です。

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この造形も見事ですね。このフォルムをそのまま金属で巨大なモニュメントとして作っても十分成り立つのではないかと思います。その時は表面はクロームメッキでギラギラがいいなあ。

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今回の作品の中で一番気に入ったもの。手前左手はインク壺、右手は羽ペン。大きな卵が上下二色に分かれています。
その上部の点々をよく見ると・・・卵の頂点から渦巻き状にびっしりと文字が並んでいます。愛の詩を書きこんでいるそうですが、なんと緻密なことか。この仕事の正確さひたむきさには感動します。
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この展覧会は26日までです。クリスティーナの作品がこうして身近なところで見ることができるのも、愚々(たまたま)クリスティーナが豊橋に暮らしているからのこと。今後ルーマニア大使館に常設される予定もあるらしく、世界的に活躍の場を広げていかれるのではないでしょうか。
拝むなら今、いやいや、見るなら今。ケースに鼻をくっつけるようにして見ることができます。

ギャラリーサンセリテHP
http://www.sincerite.info/
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