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散華(さんげ) [されど習わし]

本日、本山の「秋法会」に行って参りました。
楽人が雅楽を演奏し、勤行の始めには「散華」がなされる荘厳な法要です。
その「散華」について
散華.jpg

内陣に上がった僧侶が手に「華籠(けろう)」という皿状のものを持ち立ち上がります。
中には紙で作った花びら(ハスの花びらの形をしています)が入っています。
華籠.jpg
厳密には三本の飾り紐は朱色一色が正式。悪しからず

『四奉請(しぶじょう)』という偈文(節のついた漢詩のようなもの)を唱えます。

(奉請十方如来 入道場 散華楽・・・)
(請い奉る 十方の如来よ 道場に入りたまえ 花びらを散じます)
この文言が釈迦如来よ、弥陀如来よ、観音菩薩、勢至菩薩よ、諸大菩薩よとそれぞれに呼びかけられます。
つまり諸々の仏さま方を招き寄せるために、内陣を花びらで荘厳(飾りつけ、清める)する儀式というわけです。
本山の諸行事の中でもこの「散華」が行われることは余りありません。
ましてや各末寺では尚更、正太寺にはこの「華籠」さえありません。
「御遠忌」の時くらいは行いたいと思います。
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