心を弘誓の仏地に樹て 念を難思の法海に流す [仏・法・僧]
心を弘誓の仏地に樹て 念を難思の法海に流す
今月の法語カレンダーより訪ねてまいります。親鸞聖人の主著『顕浄土真実教行証文類』の本当に締めくくりのところに出てまいります。
私達の「心」とはその名の通り、ころころと変わる落ち着きのないものです。
嬉しいことがあればニコニコし、嫌なことが起こればカリカリし、哀しい事があればメソメソし、毎日その繰り返しであります。結局、自分の心のご機嫌取りで一生が終わってしまうそんな私であります。
それが仏法に出遇えたことで「揺るがない心」に成れるというのでしょうか?
決してそんなことはないでしょう。
風船が地面にくくりつけてある状態
このイラストは以前聞かせていただいたお説教で説かれていたイメージ図です。
この風に揺られてフワフワしているのが私達の心。
風次第で何処までも飛んでいってしまいます。つまり迷いが深まるばかりということです。
ところがこのイラストではその風船の糸が大地に結び付けられています。
風が吹けばやはり風船は右へ左へと踊らされますが、風さえ止めば元の位置に自然と戻ることができます。
これが(心を弘誓の仏地に樹て)の表わしている世界ではないかと、私は聞いております。
2011-11-06 18:00
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